当院の分娩方針について

当院では 可能な限り自然分娩を目指しており、基本的には41週以前での分娩誘発は行っておりません。しかしながら、医学的適応がある場合、患者さんの強い希望がある場合には、説明および同意をいただいた後に、分娩誘発を行っております。また分娩促進は、医学的適応があると思われる場合に患者さんと相談してから行っております。なお、骨盤位および前回帝王切開の患者さんは原則として帝王切開の方針をとらせていただいております。ただし既往帝王切開の方でも経腟分娩の既往のある方は、相談の上、経腟分娩も可能です。 なお当院では無痛分娩、フリースタイルでの分娩は行っておりません。また分娩後早期の母児接触は、十分に赤ちゃんの呼吸状態が確立したことを確認したうえで行っております。(安易なカンガルーケアは児に対し危険であることが厚生労働省の研究班より報告されています)

分娩の進行経過はすべて、医師または助産師が診察(内診)を行って判断しております。全時間帯に助産師が勤務しておりますので、安心してお産していただけます。

妊娠後期の産道からの培養検査でGBS(B群溶連菌)が検出された患者さんに対しては、産科診療ガイドラインに従って、分娩開始の入院時にペニシリン系の抗生物質の点滴投与を行わせていただいております。

現在、双胎妊娠に関しては当院での分娩の取り扱いは行っておりません。 原則としてNICUのある総合病院に妊娠早期に紹介させていただいております。

立ち会い分娩について

原則として立ち会い分娩は、ご主人様のみとさせていただいております。里帰り等で実家のご家族の立ち会いを希望される場合はご相談下さい。

(大変申し訳ありませんが 現在コロナ感染症対策のため一時的に立ち会い分娩は中止しておりますので、解除の際はホームページ等でお知らせします。)

里帰り分娩

当院にて里帰り分娩を希望される方は、診療時間内にお電話でご連絡ください。分娩仮予約を入れさせていただきます。その後、里帰り先の家族の方に来院していただき、分娩予約票にご記入いただき分娩予約内金として1万円をお預かりしています。(1万円は 里帰りの初回受診時に返金致します。事情により里帰り出産が出来なくなった場合は、全額お返し致します。)その後、遅くても妊娠35週頃を目安にご来院ください。その際に、現在の主治医からの紹介状を必ずお持ち下さい。

里帰り後、初めての受診時は紹介状・検査データ等の確認や助産師と面談して頂いたりする為、大変お時間がかかることが予想されます。少しでも待ち時間を短縮する為にも里帰り後初めて当院に受診される時は、事前にお電話またはweb予約での予約を取ってから受診して頂きますようお願いします。

なお、土曜日は外来が大変混雑していますので、里帰りの妊婦さんの初回の予約はお取り出来ませんのでご了承下さい。

可能な限り里帰り出産をお引き受けする方針をとっておりますが、大変分娩予約が混みあっている時期や、総合病院での診療が望ましいと思われる場合など、事情によりお断りさせていただくことがあることをご了承下さい。